嘉悦政秀(黒田 崇矢)×藤木聖司(鈴木 千尋)
中河原大智(小西 克幸)、宮上瀬里(野島 健児)、
林田真雪(松岡 由貴)、他

ストーリー:★★★★   エッチ度:★★★★
 

あなたの触れる……指先や、唇が。
硬く閉ざしたはずの心を、こんなにも容易く――脆くする。

湘南のカフェレストラン『ブルー・サウンド』の店長・藤木聖司は学生時代、一方的に別れを告げたかつての恋人・嘉悦政秀と、偶然再会する。
その左薬指に指輪を見つけ、激しく動揺する藤木だったが、彼との別離後エリートサラリーマンの道を着実に進んでいるらしい嘉悦に、今でも忘れられずに愛しているのだと告げられてしまう。
嘉悦への想いをとめられず、ふたたびその手をとってしまう藤木だったが―――?(マリン・エンタテインメイントHPより)


崎谷さん原作の同名小説をCD化。しかも2枚組。
最近、CD化される作品に贔屓声優がメインで出てても、作品に魅力を感じないので
購入を控えていたんだけど、久々に購入意欲の湧いた作品でした。
ゆったりとした雰囲気の中で、大人な二人の恋愛模様をじっくりと描いてある原作に
惹かれたのと、狙ってないキャスティングに好感を持ったことが理由かな。

昔、鶴太郎さん主演のドラマで「季節はずれの海岸物語」あったんだけど、
原作を読んだときにそれを思い出した。雰囲気はあんな感じ。

物語は、美貌の店長・藤木とその恋人・嘉悦(かえつ)とが別れ、再会し
再び結ばれるまでが描かれてます。
再会後もいろいろあって、また恋人同士に戻るんだけど、
これが、都合 十 年 愛 なわけですよ。
もう、なんてじれったい二人……。

結婚している嘉悦のことを気遣いながらも、想いが止まらない藤木。
嘉悦から愛を告げられ、嬉しいはずなのに、今一歩踏み込めない。
愛人でもいいと決め、受け入れたはずの嘉悦との関係。
だが、嘉悦に対する独占欲が芽生え、悩み苦しむ。
ついには、10年前と同じように別れを選ぼうとする。
藤木との間に大きな誤解があると気付いた嘉悦は、
別れを受け入れようとはしなかった。

2枚組なだけあって、藤木のモノローグで心情がじっくりと表現されてるので、
気持ちの揺れなどに唐突な感じもなく丁寧に感じました。
藤木と嘉悦以外にも、周辺のキャラが盛り上げに一役買ってて好印象。
特に、BLでは敵方になりがちな女性キャラも、ここでは愛すべきキャラなのがヨカッタ。

Hは計3回。
1枚目の最後にある、再会後の初Hはほぼ原作どおり。じっくりエロ。
台詞も生々しいので赤面モノ。
2枚目の2回はどちらも端折ってあるもののエロさは十分。

キャスト雑感。
藤木役のちーたん、ヨカッタです。
従業員達の前では大人、でも嘉悦の前では甘えた感じで。
Hの時の喘ぎも高音になりすぎることもなく、あくまで男声っぽくて。
でも感じ方がちょっと大袈裟だったような気がしないでもない(苦笑)

嘉悦役の黒田さんは、相変わらず艶っぽい低音ヴォイスがステキでした。
某作品出演時に酷評されてましたが、個人的にはそんなに酷いと思わなかったので、
敬遠されるほどの違和感は感じませんでした。
某作品では年下キャラだったせいもあるかも。
今回のキャラ設定の方が、よりハマってたと思います。
黒田さんの声が好きな方は、かなり堪能できるのでオススメ。

愛すべきサブキャラ、厨房担当・大智にはコニタン。
これがまたピッタリでヨカッタ。
こういうおちゃらけたとこもありつつ、頼れる兄貴ってキャラを演じる
コニタンってのが個人的に大好物なもので(笑)
フロア担当・真雪に松岡さん(織姫@ブリ)
サバサバした性格のまゆきちに、織姫声ぢゃちょっと高音すぎるだろうと思ったけど
聞いて見たらそれほど違和感なかった。
大智とコミカルなやり取りが自然で楽しかった。
大学生バイト・瀬里にはノジケン。
今回はあまり登場しないけど、次作ではメインなのでそっちに期待♪

音声特典のキャスト対談はちーたんと黒田さん。
「やりやすかった」と云うちーたんに、謙遜する黒田さん。
相手を乗せるトークが上手なちーたんです(笑)
黒田さんは体格がいいらしい。格闘技をやってるんだとか。
「自分はサムライとして生きてる」と、なかなかに漢前発言。
この対談を聴いて、黒田さんへの好感度がぐぐぐ〜っとアップしたのは云うまでも無い。

原作がルビー文庫の割りに結構なボリュームなので、
二枚組としてじっくり描かれていたのはヨカッタと思う。
ただ、2枚組だとどうしても高額になってしまうがネックかな、と。
購入に踏み切るのにかなり勇気がいるんで。
よほど原作やキャストに魅力がないとキビシイと思う。
そう考えると、前後編として1枚ずつ出してもヨカッタかも(なるべく間は空けずに)

嘉悦(モリモリ)×藤木(遠近)ってキャスティングもイイと思いません???(同士求む)

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