【そして恋がはじまる】原作:月村 奎/画:夢花 李
2004年12月23日 BLドラマCD浅海佳久(八戸 優)×田村未樹(宮崎 一成)
飯田(遊佐 浩二)、加賀谷滋(千葉 進歩)、他
ストーリー:★★★★☆ エッチ度:★★★☆
あの人気作品の2人「浅海&未樹」がついにドラマCD化!!
高校生の未樹は、相手の顔色を窺ってイイ子を演じる自分がキライ。
しかし、偶然出会った司法書士の浅海に「それは人を傷つけない優しさ」と悩みを肯定される。
浅海がゲイだと分かっても、大人で穏和な彼の側はとても安心できて、未樹は無防備に甘えてしまう。
ところがある日、突然浅海に「ここには来ないで下さい」と言われてしまい!?(ムービックサイト内より)
月村先生の同名小説をドラマCD化した作品。
Hさん推しの八戸さんと宮崎さんが出演(しかもメイン!)しています。
私はこのお二人の声を認識出来てなかったので、どんな声か聴きたいなぁと思っていたら、Hさんのご厚意で聴くことが出来ました。
この作品、大 好 き で す!!!
最近、こればっかり聴いてるかもしれない…というくらい気に入ってしまいました♪
今「ムーンライト」をかじりながらお茶を飲みつつ、この感想を書いてます。
なぜ「ムーンライト」なのかは、この作品をお聴きいただくとわかります(笑)
「ムーンライト」ひさびさに食べた…サクサクで美味しい。
物語は未樹が浅海と出会い、紆余曲折を経て想いを通い合わせるまでの話。
BL的ファンタジーな展開や劇的な出来事とかもなく、いたって普通の話なんだけど、そこがまた良くて。
恋愛話だけぢゃなく、未樹が浅海と出会い、自分の嫌いな部分と向き合い克服することも描かれていてよかったです。
温度の低いところでストーリーが進んで行く感じ。って伝わりにくいですね(苦笑)
もっと上手く表現したいんだけどなぁ。自分の文才の無さが恨めしい…。
ちょっと複雑な家庭環境で育ち、他人の感情を先読みして合わせてしまう未樹。
そんな性格をコンプレックスに思っていたが、ある日知り合ったばかりの浅海にそんな自分の性格を肯定され安堵する。
自分の悩みをいつでも真摯に受けとめてくれる浅海に次第に惹かれていく。
浅海は、未樹より一回り年上で司法書士。
ゲイである自分にも嫌悪感を抱くこともなく、心を開いてくれる未樹に惹かれていく。
が、大人であるが故に未樹の気持ちに応える事を躊躇い、自分から遠ざけるようなことを云ってしまう。
このことが二人の気持ちを通じ合わせるきっかけになる。
未樹を演じる宮崎さんはちょっと鼻にかかった感じのウィスパーボイス。
感情の起伏をあまり表に出さない未樹の雰囲気が出てて、すごくイイ感じでした。
途中、浅海に拒まれるようなこと云われ、押し殺していた感情をさらけ出して泣くとことかヨカッタ!
未樹の不安げなモノローグに何度涙が出たことか…。
浅海を演じる八戸さん、なんてステキなお声なんでしょう!
セリフの一つ一つから温かいものを感じ取れました。
浅海の持つ優しく包みこむ雰囲気がとっても出てて。
「どれほどキミのことが好きか、言葉ではない方法で証明してもいいですか」
くぅーーーーっ!こんなセリフをあのお声で囁かれてみたいもんです(無理)
未樹の幼馴染みで、無愛想&ぶっきらぼうな飯田役には遊佐さん。
普段あまり聴けない台詞(暴言)が聴けて、ちょっと新鮮でした。
でも遊佐さん目当ての方は出番の少なさにがっかりしますよ、たぶん(苦笑)
作品自体がいいと思うので、是非聴いて欲しいところですが。
そうそう。飯田は未樹の姉で9歳年上のまなかと付き合うことになるんだけど、そういうのってめずらしくないです?
BLだと登場人物総ホモだったりするのに(笑)
てっきり加賀谷あたりとそういう関係に!?と思ったら、そんなことなくて。
女性と付き合ってるキャラなんてBL的にはスルーだろうけど、アタシはなんだか飯田とまなかの年の差CPが気になってしまってます(笑)
進歩さんは、浅海の知り合いで浅海同様ゲイである加賀谷役。
基本的にイイ人なんだけど、浅海のために未樹をたぶらかす一芝居を仕掛けたりする人。
これがまたハマってます。どんな役でもそつがないというかお上手です。
ぶっちゃけ、始めはキャストが地味だなぁと思っちゃったんです(失礼)
アタシがメインのお二人のことをあまり存じ上げなかった所為もあるんだろうけど。
でもでも、それがかえってヨカッタんぢゃないかなって感じ。
声に対する固定のイメージがなかった分、お二人の声がすんなり耳に入ってきました。
音楽もこの作品の持つ優しい感じのものでヨカッタです。
全てにおいて丁寧に作られてる感じで、聴き終わった後にちょっと感激しちゃいました。
「ムーンライト」や「エンゼルパイ」を見て幸せをかみしめたくなります(笑)
原作は続編が出てるんですね。
すっごい気になって、今日買っちゃいました(苦笑)
続編もCD化されたらいいのになぁ…。
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