●高河彰さま、ミワリンさま、はぐさまにヒミツありです。

表紙の画像が出なくて残念…。

恋人へのプロポーズに大失敗したカタブツ教師の健人。
ヤケ酒をかっくらい見知らぬ美人(でも男)とすっごい一夜を過ごしてしまう。
が、尋常じゃない色気で健人誘惑してきたその彼と、なんと翌日職場で再会し…!?


Hさんにオススメいただき、こないだ感想をあげた『風の行方』の前作です。
先に読んぢゃった『風の行方』が、これまた面白くて泣けてすごくイイ作品でした…。
なので前作のこの『未来の記憶』も早く読みたかったんですよね。
健人と瑛の馴れ初めが知りたかったので。
今回、ようやく読むことが出来ました。

ナンパな美術教師の香月瑛(26歳)と、カタブツな化学教師の熊谷健人(25歳)が主人公。

って、『風の行方』のときも書きましたが(笑)

一夜限りの関係から始まる二人なんで、初っ端からエッチがあり。
このエッチがなんだか萌えるんですよ。
それはなぜかと問われたならば、酔ってるときの瑛が超絶エロいからだと思う…。
カタブツの健人もいつの間にか、この瑛に絆されちゃってます。
馴れ初めが一夜限りの関係だった割に、絆を感じるほど想いを通じ合わせた二人。
♂×♂が故に避けることが出来ない苦悩に達観している真性ホモの瑛が、
ノンケの健人の将来を思い悩んで遠ざけたりするのがつらかった。
BLでは避けて通れない悩みですよね、これって。
それにこの二人もぶち当たってたんだなぁ。
でも、そんなことで諦められるわけないくらい、二人とも気持ちは深くて最後はハッピーエンド♪

設定とかに無理がなくて、ほんと現実にありそうな感じがします。
主人公の周りのキャラがイイ味出してます。
健人のジジ・ババとか、健人に恋する女子生徒とか。
ストーリーも面白かったです。笑えて、泣けて。
せつない〜ってウルウルきてたら、次には笑える出来事が起きたりとあっという間に読み終えちゃいました。
BLだけど、限りなく普通の恋愛モノみたいな感覚で読めると思います。
私からもぜひぜひオススメしたい作品です。

『冬のうさぎ』という別の短編も入ってます。
最後のあとがきが笑えました。
それを読んで妙に納得してる自分がいたり…(笑)

国枝さんの作品、他にも読んでみたいなぁと思いました。

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