●ミワリンさま、凛さま、はぐさまにヒミツありです。

『お坊ちゃまはワガママなんだから〜!』――
私立聖クラレンス学院に通う大手製薬会社の御曹司・高鳥純也は、お抱え運転手、執事、メイドに囲まれ至れり尽くせりのお坊ちゃま生活を送っていた。
が、社長秘書にして純也のお目付け役である柏木和久にだけは頭が上がらないのであった。
そんなある日、社内研究所所員の西島が『惚れ薬』を開発したと知り、柏木に飲ませて自分の前に跪かせようと企むのだか……!?

【04年11月19日発売】

●登場人物●
高鳥純也
   高校生。高鳥製薬の御曹司。勉強嫌いのお坊ちゃま。勝気で真っ直ぐな性格。
柏木和久
   高鳥製薬社長秘書であり、純也のお目付け役。
   大学生の頃、当時小学生だった純也の家庭教師をしていた。
    
・西島航介:高鳥製薬研究所の職員。実は名だたる研究家らしい。
・青樹達彦:高鳥製薬のライバルとも云える青樹製薬の御曹司。専務取締役。
・早乙女勝:青樹製薬専務補佐。達彦は大学時代の後輩。青樹に好意を…。

嶋田まな海さんの作品を読んだのは、『あやかしハッピーウエディング』以来かと。
純也みたいなおバカ受けの話、久々に読んだ気がします(笑)
ここのところ、大人同士の話ばかりを読んでたせいかな。

高校生の純也と、そのお目付け役の柏木の主従関係ラブって感じでしょうか。
柏木に仕掛けたはずの如何わしい作戦に、純也がいつの間にかハマっていく様が楽しかったです。
騙されたフリをして、キスやらエッチやらを仕掛ける柏木…い〜けないんだ〜(笑)
薬の真相を知り、柏木のことを誤解した純也が、家出をした後のエピソードがちょっと物足りなかったかな。
結構すんなり解決しちゃったなぁって感じで。
もう少しドラマチックな感じが欲しかった気がします。
でも主要キャラの性格がきちんと設定されていて、それがきっちり反映されてる辺りは呼んでて面白かったです。

柏木みたいな理知的な大人が、世間知らずのお坊ちゃまに惚れるものなのだろうか?ということをツッコんぢゃいけませんね。
なぜならそういうとこがBLでは「全然アリ」だから(笑)

個人的にはメインの二人より、達人と早乙女のまさしく主従関係な二人のその後が気になります。
純也贔屓の西島は、この先柏木と純也をイジって楽しむことでしょう(笑)

さて、次は『華は貴族に手折られる』を読みま〜す♪

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