●はぐさま、ミワリンさま、高河彰さまにヒミツありです。

『こんなに感じやすいお前が、心だけ鈍いわけないんだ』

ナンパ教師とカタブツ教師――正反対な瑛と健人。
素直になれずに、言えない秘密も理不尽な過去も笑顔の下に隠した、オトナの、でもコドモな二人の恋。


Hさんにオススメいただいたこの作品。
『未来の記憶』の続編だそうです。
ほんとは『未来の記憶』から読みたかったんだけど、本屋に置いてなくて…。
どうしようか迷ったけど、結局買っちゃいました。

ナンパな美術教師の香月瑛(28歳)と、カタブツな化学教師の熊谷健人(26歳)が主人公。

ストーリーはBLにありがちなロマンチック&ファンタジーな感じではなかったです。
BLでの攻めキャラといえば、「超絶美形」だったり「大富豪」だったり「クール」だったり、
いわゆる「二枚目」という部類が多ったりするんだけど。
この作品の健人はそういうキャラとは対岸の存在、その辺に居そうな優男(笑)
でもそれがすごく好感の持てるキャラでした。
対する瑛は一見チャラチャラしてるけど、結構シビアに現実を見てる美人さん。
時折見せる色っぽい表情がね…(照)
ただ、この人が好んで着てるシャツの柄はちょっと…ってかだいぶ有り得ません(苦笑)

正反対とも云える性格の二人だからこその云い争いとかもあるんだけど、
この二人の場合は、それが読んでて楽しかった。
そういうことを繰り返すことで、相手の考えてることをより理解出来るようになるんだよね。
お互い相手に云えずにいることもあるけど、それを考え込んで一人思い悩むとかぢゃないのがヨカッタ。

『夏の狐火』
浴衣姿の女の人のうなじに見惚れる健人。
ふんどし姿のお祭男に見惚れる瑛(ぷぷぷ)

『冬の一日』
こたつでみかん→エッチへなだれ込む感じがすごくイイ!
瑛のみかんの食べ方がすごく色っぽい。エッチぃよぉ(萌)

『旅の途中』
この話には泣かされた〜!うるる。
お邪魔虫な存在だった先生がまさか…って。
先生を挟んで困惑しつつも、結局はいつも通りだったり。

『風の行方』
瑛が学校でカミングアウトしたのにはビックリ!
これから大変だと思うけど、この二人なら大丈夫だな、きっと。
ずーっとシアワセでいて欲しいです。
これにて完結。

Hさん、ステキな作品を紹介してくださってアリガトウございました!

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