高梨良平(置鮎龍太郎)×田宮吾郎(野島 健児)
富岡雅巳(遊佐 浩二)、
本宮秀紀(諏訪部順一)、南野浩一(千葉 進歩)、他

ストーリー:★★★★☆  エッチ度:★★★★☆

警視庁のエリート刑事・高梨良平と商社に勤める田宮吾郎は、甘い同棲生活を送る恋人同士。
そんなある日、田宮は会社の部内旅行で訪れた温泉旅館で、殺人事件の『第一発見者』となってしまう。
しかも被害者のその男は、現在高梨が捜査している事件の容疑者だった。
事件解決に奔走する高梨。
だがその一方で田宮は──高梨とのキスシーンを後輩に見られたことで窮地に立たされ…。(リーフサイトより)

原作は第3弾まで出ているシリーズです。
そのうちの2作目が今回CD化されたそうです。
なぜ1作目を飛ばして2作目をCD化???
高梨&田宮の馴れ初めも是非CDで聴きたいです。

ストーリーは高梨が追っている本宮と南野がらみの事件と
高梨&田宮のラブラブCP(+富岡)の話が平行して進んでいきます。
BLでありちょっとミステリーであり、という感じです。
ちなみに事件の真犯人は程なく判明します(ネタバレなんで一応明言は避けておきます)
この事件の裏にある本宮と犯人との人間関係がとても切ないです。
なぜ殺さなければならなかったのか…?
大事にすべきものは何だったのか…?
犯人からすると判断を見誤り失ったものは大きかった、と。
一方、田宮は会社の後輩・富岡に高梨との仲を知られ絡まれてしまいピンチに。
始めは困惑していたものの意外に芯の強い田宮に「降参」した富岡は正直な気持ちを吐露する。
追っていた事件が解決した高梨と、富岡との事が一応の解決を見た田宮は
高梨の知り合いの刑事に紹介された温泉旅館で改めて愛を確かめ合い…。

良平が警視である以上、物語に事件を絡ませざるを得ないんでしょうが
事件の方が「主」で主人公CPの話が「脇」みたいに思えちゃうのは致し方ないのかな。
実際、事件が絡まなかったら良平の「警視」って肩書きが無駄になってしまいそうですしね(苦笑)
雪瑠的には良平&ごろちゃん二人の話をもっと聴きたいんですが。

おっきー攻め、初体験です!しかも関西弁!!!
くぅぅぅっ…これで萌えない訳がないっ!(きっぱり)
なのになぜか物足りないような…。なぜ?
ん〜Hの時に聴けると期待していた関西弁での攻め台詞があまりなかった所為かな〜。
良平って言葉攻めキャラぢゃなかったんですね。
原作未読なんで知らなかったです。
でもでも物足りなさを差し引いても、おっきーの攻めってだけで単純な雪瑠は満たされました(笑)
会社の温泉旅行に行く田宮に意地になってキスマークつけまくる、そんな高梨がツボでした。
「おかえりのチュウ」「いただきますのチュウ」とか、もぅ愛すべき攻めキャラです。
そして高梨の恋人を演じるノジケンですが、「ねじれたEDGE」以来、ノジケンの美人受けっぷりにヤラれちゃっております。
この作品でも期待通りの受けっぷりを披露してくれてます。
攻めを邪魔することなく、喘ぎにも不自然さを感じません。って褒め過ぎ?(笑)
そんな田宮に対して好意を抱いているにも関わらず、ちょっとひねくれた愛情表現をする富岡を遊佐さんが好演。
なんかこうちょっと意地の悪〜い感じのキャラってピッタリですよね、遊佐さん(←褒めてるんですよ?・笑)
原作第3弾ではこの富岡が名誉挽回・汚名返上ってくらい頑張ってたので、是非また遊佐さんで聴きたいです。
千葉さん演じる南野が本宮からの手紙を読んで嗚咽を漏らす場面は、
本宮の本心を知ってもどうにもならない思いや後悔などがひしひしと伝わってきます。
何と云っても忘れちゃいけない、この作品の最優秀助演男優賞・諏訪部さん!
主演〜でもいいくらいなんですが、メインは高梨&田宮なんで助演〜ということで。
初めてじっくり諏訪部さんのお声聴きました。落ち着いた低めの声なんですね。
その声でのモノローグにはグッと来て…。
事件に見え隠れする本宮の心情を上手く表現し、さらに切なさを見事に煽ってくれました。
CD聴く前、この本宮のことをいやな奴キャラだと勝手に決め付けていた所為か、本宮のモノローグにはガツーンと期待を裏切られました(もちろんイイ意味で、です)

フリートークは実に和気あいあいな雰囲気です。
進行役は千葉さん。いささかイッパイイッパイな感が…そんな千葉さんに好印象(笑)
作品に対して「いい話だった」とキャストの方々は満足げでした。
その場にいない諏訪部さんのモノマネ(「すわべでぇす」)を何度もする遊佐さん、面白すぎます。好きですっ(告白)
途中、千葉さんから出た「関西弁でのBLってよくあるんですか?」っていう質問に雪瑠は興味深々でした(苦笑)
諏訪部さんも別撮りでトークありました(こちらでも千葉さんが進行役)
千葉さんが諏訪部さんの演技を絶賛してます。

キャスト買いだったんですが、とてもイイ作品だと思います。
それなのにリピートする気にあまりなれないんですよね、実を云うと。
諏訪部さんのモノローグが良すぎて聴き終わると切な〜くなっちゃうんですもの。
これはこれで作品の世界観を表現しててとってもイイんですよ?
それでもやっぱり最後はメインCPのハッピーエンド…ってのが好きみたいです、アタシ。

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